アメリカでNICU(新生児集中治療室)に入ったことによる予想外のメリット

集中治療室というと、ドラマなどで緊急の時に使われるようなシーンを僕含め思い出しましたが、実際にNICUに入ったら、予想外のメリットがありました。もちろん、低体重児や未熟児でないことに越したことはないのですが、実際に僕たちの双子はどちらもNICUへ入ることになったので、ネガティブに考えているご両親もいると思うので、実体験をもとにそのメリットを書いてみました。

メリットその1:最高のケアを受けられる

僕やワイフのような素人よりも遥かに信頼できる、日々24時間365日赤ちゃんと接している医療関係者の方々に見守られているというメリットは計り知れないものでした。赤ちゃんたちは常に心拍数、呼吸回数、血中酸素濃度が計測されており、何が問題があったらすぐに来てくれます。

NICUでの実際のモニター

メリットその2:回復に時間をあてられる

アメリカの場合、自然分娩だと24時間、帝王切開でも問題がなければ48時間で退院になるので、母親が回復しにくい可能性がありますが、僕たちの場合はNICUに赤ちゃんたちが見守られているため、回復に時間を割くことができました。日中だけNICUに向かい、夜になると自宅に帰ります。

父親として僕は帰宅時に洗濯や料理をして、ワイフは回復のために横になってられるのです。ワイフは帝王切開後、傷口がなかなか塞がらない問題があったため、もし赤ちゃんがそのまま退院していたら、大変だったと思います。35週目で生まれて数週間NICUに入ったことで、赤ちゃんたちが退院するときにはワイフは回復できてました。

貯め置きするためのスパゲティ

メリットその3:退院まで育児の練習ができる

NICUにいる間、アメリカの場合は親もNICUにいることができます。僕たちが居た病院では、NICUにはソファーベッドや、シャワーも用意されているため、寝泊りができるようになっています。僕はなるべくNICUにいる間にも慣れたかったため、3時間おきの体温測定とおむつ交換ほぼ毎回行いました。看護師の人たちも親切に教えてくれるので、一番良いおむつ交換の方法のコツなども伝授してもらえて、だいぶ助かりました。

赤ちゃんたちが食欲があることを示すときは、ボトルから授乳することもできるので、げっぷのさせ方や、ボトルから授乳する場合の赤ちゃんの持ち方、むせないようにする方法など、いろいろと指導してもらえました。授乳のあとはカンガルーケアーも行うのですが、その時も看護師の方々が助けてくれます。

息子へのボトル授乳の練習

授乳はとくに未熟児だとむせたりしやすいため難しかったのですが、となりで看護師が見てくれているため、万が一なにかあった時のことも考えても安心できました。実際に僕もワイフも1度はむせらせてしまったのですが、すぐに看護師が助けてくれました。特に生まれたての時は赤ちゃん自身がのどを詰まらせたりしましたが、酸素ボンベもNICUにはあるため、すぐに酸素吸入させて大事には至りませんでした。

メリットその4:赤ちゃんのためのスケジュールが確立されている

赤ちゃんはNICUにいる間は確立されたスケジュールで授乳やおむつ交換、身長測定や健康状態の確認などが行われるため、親としても一定のリズムに慣れていき、退院になった時もそのリズムのまま進められることで規則正しい生活が過ごしやすくなりました。僕たちの双子はそれぞれ8:30、11:30、14:30、17:30、20:30、23:30、2:30、5:30の3時間間隔を2名の看護師が12時間ごとに交代してみてくれていました。3時間ごとに、ボトルからの授乳・おむつ交換が最低でも行われ、さらに毎日体重の増加や血圧の測定も行われます。

このように、NICUへ行くことになった場合にはネガティブなだけでなく、こういうポジティブなこともあるので、参考になればと思います。

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