妊活カウンセリング
選んだ病院の方針で、初回訪問では血液検査と、精子検査、カウンセリングを受けることになりました。
精子の採取
ワイフの血液検査よりも、時間がかかったのが精子検査でした。精子を採取するまでの時間が恥ずかしい&長い。まず、婦人科からその採取のための専用のコップを入手しなければいけないのですが、受付票を検査室の受付に提出します。その後数分で呼び出され、例のコップとその例のコップを入れる水玉模様のプラスチックのバッグを渡されて、待つように言われます。どうもその採取部屋(つまりオ〇ニー部屋)があるのですが、すでに2組も待っているではないか!しかもワイフと一緒には入れるわけではなく、セルフサービスでやらなければならない。数メートル他のカップルと離れているとはいえ、非常に気まずい…そして僕の前の人たちが15分ぐらいかけている。内心、自分はコントロールして早漏にもなれるので、そこまで時間はかけなくていいけど…他が15分の中、自分だけ2分とかだと、「わーこの人早漏だ!」と思われるのも恥ずかしすぎるので、15分かけることにしました。
30分ほど待っていると、後から来た女性が例のコップを入れた例の水玉模様のバッグを持ってきて提出しているではないですか!え、自宅で採取したやつでも提出できるの!?先に言ってほしかった…と思っても、時すでに遅し。病院の方が名前を呼んで(ハズイ、呼ばないで!)部屋を案内しに来ました。
こちらです、っと言われて連れてこられたのがこの部屋:

いやいや、無理無理無理無理…暗い、狭い、他にもその前に男二人がここでしてたんだよね!?なんだかソファー古くない?ほかに何人の男のオシリがここに座ったんだ?みんなズボン脱いだの!?ひーーー!といろんな思いをよぎらせていたら更にその病院の方(女性)が「初めてですか?ご案内しましょうか?」と聞かれて、考えることも忘れて、とっさに「あああ、はい、お願いします」と言ってしまった…なんで?案内も何も、ただの部屋じゃない?と後悔していたら、説明が始まってしまったんですね。こちらがシンクで、こちらが、ペーパータオルで、といやいや、見ればわかりますよ…(自業自得)
こちらにあれがありますと、引き出しには大人のビデオが数枚おいてあり、その説明されている方も2センチほどしか開けずに次の棚を更に開き(もうわかったので、大丈夫ですという元気もなく)次に出てきたのは大人のマガジン。

そして最後に説明として「こちらがヘッドホンです。ご利用になられるときは必ずヘッドホンを装着し、スピーカーは使わないようにご注意ください」で羞恥心のレベルはMAXになり、「以上となります」と言われ、去って行かれました。
15分かかっていたのは、早漏を隠すためではなかった
こういうことを自分でいうのも恥ずかしいですが、割と自分は勃つのが早い方なのですが、上記の羞恥心攻撃を受けて、そう簡単には勃ちません。一応引き出しを開けてみましたが、各マガジンにもビデオにも思いっきりテプラで○○病院と書いてあるではないですか。しかもテプラの色がイエロー。
ということで、自分のスマホでワイフの写真を見て、それで頑張って採取しました。
僕にもワイフにも問題があった
精子と血液の採取から1時間後、婦人科で先生に呼び出されました。結果、二人ともに問題があったことがわかりました。まず、ワイフの血液検査を見たところ、AMHの値が異常だということがわかりました。AMHというのは一般的に卵巣年齢を知るために調べる抗ミュラー管ホルモンというものなのですが、卵巣から分泌されるホルモンで、卵巣にどれぐらい卵(卵子)が残っているかを示すものです。32歳のワイフなら、平均的に3.8ぐらいなのですが、12.99もあったのです。つまり、たくさん卵ができすぎてしまうという、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の可能性が高いことがわかりました。
無能な精子たち
正直、自分は性欲が強めなほうで、すぐに勃つから、大丈夫だろうという根拠のない自信を持っていたのですが、その自信は検査結果で砕け散りました。まず、精子を評価するにあたって「どれほど異常な精子があるか?」を示す奇形率というものがあり、その奇形率が96%…そしてミリリットルあたり、精子が何個あるかを示す濃度も79と低く(MAX500)、さらに検査担当の個別の「動き遅い」という手書きコメントまでいただき、全敗でした。
ここまでなんで事細かに自分の精子の説明を羞恥心いっぱいで説明しているかというと、世の男性に伝えたいのが、不妊の理由は女性だけじゃないということ。ワイフに産んでもらう時の痛みに比べれば、この羞恥心の痛みなんて微々たるものだと思いながら、グサッグサッっと心に刺さって、かなりテンションが低めで二人で自宅へ帰ることになりました。
不妊治療の始まりです。